生きものアルバム

散歩などで出会った生きものたちについて、備忘録を兼ねてアルバムを作っていきます。更新は不定期て、ちょっとずつです。

ニホンイタチ(食肉目(ネコ目)イタチ科)

道の向こうから真っすぐ駆けてきて不意に立ち止まり、こっちを見る(2022年6月 さいたま市

座り込んでいる。こっちの姿は見えているはずだが、余裕である。

絵に描いたような胴長短足。顔は白っぽく、目の周り・目の下は黒っぽい。大きさ的には♂(頭胴長27~37㎝)かなと思うが、距離がかなりあったので自信なし。

ゆっくりと去っていく。尻尾はそれほど長くない。

【MEMO】

近縁種のチョウセンイタチ(シベリアイタチ)に比べ尾が短く、体の半分以下の長さ。体長は、オスは頭胴長27~37㎝、メスは16~25㎝と雌雄でだいぶ差がある。体色は赤みのある茶色で、顔は白っぽく目の周りから頬の前のあたりが黒っぽい。

基本的には夜行性だそうで、これまでは1,2度チラッと見かけたことがあっただけ。遠くからとはいえじっくり見られたのはラッキーだった。冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』(斎藤惇夫)&TVアニメ『ガンバの冒険』のラスボス・白いイタチのノロイ様のおかげで優美で恐ろしいイメージが刷り込まれていたけど、こうしてのんびりしているのを見ると胴長短足過ぎてむしろカワイく見えてしまう。いや捕食される方にとっては危険な存在には違いないけど。

水辺環境を好み、食性は甲殻類や魚類、カエル、鳥、昆虫など幅広い(もちろんネズミも)。この場所も大きな池の岸辺に近いところ。

 

 

参考文献:山口喜盛、『フィールドで出会う哺乳類観察ガイド』、誠文堂新光社、2017年、P141-143

参考サイト:国立環境研究所 侵入生物データベース「ニホンイタチ」「チョウセンイタチ」