生きものアルバム

散歩などで出会った生きものたちについて、備忘録を兼ねてアルバムを作っていきます。更新は不定期て、ちょっとずつです。

オオイヌノフグリ(オオバコ科クワガタソウ属)

これは3月上旬だけど、1~2月に見かけることもある(2019年3月 さいたま市

3月上旬、この時期はオオイヌノフグリの独壇場

【MEMO】

春いちばんに咲く瑠璃色の小さな花。暖かいと1月~2月にちょろっと咲いていることもあるが、見かければ春が到来しつつあるんだとワクワクする。3月に入るとあちこちで群れをなして咲き始め、全盛期に。しかし花が終わると背が低く、実も薄緑色なのですっかり目立たなくなってしまう。

が、その実が問題で、形が犬の陰嚢(ふぐり)に似てるんですと!というわけで、可憐な花にそぐわぬ和名を付けられてしまった。英名はbird's eye とかなのに。明治時代に入ってきた新参者(ヨーロッパ原産)だったから、変な名前をつけられてしまったのか?と思ったら、近縁の在来種も「イヌノフグリ」って呼ばれてた…

参考文献:監修・近田文弘、写真・亀田龍吉、文・有沢重雄『花と葉で見わける野草』、小学館、2010年、P64