生きものアルバム

散歩などで出会った生きものたちについて、備忘録を兼ねてアルバムを作っていきます。更新は不定期て、ちょっとずつです。

アカボシゴマダラ(チョウ目 アゲハチョウ上科 タテハチョウ科)

夏型。翅の縁に並ぶ赤いマークが特徴(2021年9月 さいたま市

春型は白が基調で、黒く細いラインが入る。赤斑はない(2022年6月 さいたま市

道端に落ちた果実から果汁を吸う(2020年7月 さいたま市

 

【MEMO】

在来種のアサギマダラによく似た外来種。中国大陸から移入されたとみられる。私はアサギマダラを見たことがなくて、これがアサギマダラなのだとしばらく誤解していた(すみません)。

夏型の後翅の縁の赤は特に美しく、ふわりふわりと舞う姿は本当に魅力的なのだが、幼虫がエノキの葉を食べるため、同じくエノキを食草とするオオムラサキゴマダラチョウなどの在来種と競合、圧迫してしまう懸念があり、特定外来生物として防除対象になっている(元々奄美諸島にいた奄美亜種は除く)。

1990年代後半以降、関東の一部で見られるようになり、2010年以降は関東全域に拡がっているという。拡散の原因は故意による放蝶と見られているようだ。悲しく、腹立たしい話である。

 

参考サイト:国立環境研究所 侵入生物データベース「アカボシゴマダラ」